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Yayoi Kusama
草間彌生

1929年 長野県松本市に種苗問屋の末娘として生まれる。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始める。
1945年 全信州美術展覧会に初入選。
1952年 松本市で初個展を開催。
1957年 渡米、シアトルにて初個展を開催。
1958年 ニューヨークに移る。
1959年 ニューヨークで初個展 5点のネット・ペインティングを発表。
1960年 レヴァークーゼン市立美術館の「モノクローム絵画」でヨーロッパで草間の作品が紹介される。
1962年 初めて性や食をテーマにしたソフトスカルプチュアを発表。
1965年 鏡の部屋を発表。
1966年 電飾を使った環境彫刻を発表、会場で「Love Forever」のカードを配る。第33回ヴェネツィア・ビエンナーレで屋外にプラスティックのミラーボール1500個を敷き詰めた《ナルシスの庭》を展示。1つ2ドルでボールを販売するパフォーマンスは当局より中止させられる。
1967年 ハプニングを頻繁に行う。
1968年 自作自演の映画「草間の自己消滅」が第4回ベルギー国際短編映画祭に入賞。アン・アーバー映画祭で銀賞 第2回メリーランド映画祭にて受賞。ハプニングのためのクサマ・エンタープライズなどいくつかの会社を設立。
1969年 ニューヨークにファッション・ブティックをオープン。
1973年 帰国。
1975年 帰国後初の個展で新作のコラージュを発表。
1978年 初の小説『マンハッタン自殺未遂常習犯』を刊行。
1983年 小説『クリストファー男娼窟』で第10回野性時代新人賞を受賞。
1991年 映画『トパーズ』(村上龍監督・原作)に占い師役で出演。
1993年 第45回ヴェネツィア・ビエンナーレで日本館代表として初の個展を開催。
1996年 国際美術評論家連盟アメリカ支部よりニューヨークのポーラ・クーパー画廊での個展がベストギャラリー賞1995/96 ロバート・ミラー画廊の個展がベストギャラリー賞1996/97を受賞。
1998年 回顧展「ラブ・フォーエバー:草間彌生1958-1968」(アメリカ巡回後、東京都現代美術館)
ニューヨーク近代美術館での大規模回顧展は日本人作家としてはじめて。
2000年 第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰を受賞。
2001年 第71回朝日賞受賞。
2003年 フランス芸術文化勲章オフィシェ受勲 長野県知事表彰(芸術文化功労)受賞。
2004 年 個展「クサマトリックス」(森美術館)を開催。52万人を動員。
2006年 ライフタイム・アチーブメント賞(芸術部門)旭日小綬章。高松宮殿下記念世界文化賞(第18回)絵画部門受賞。
2008年 ドキュメンタリー映画『草間彌生 わたし大好き』(松本貴子監督)公開。松本市名誉市民となる。
2009年 文化功労者に選出される。
2011-12年大規模な回顧展がマドリードより始まり、ソフィア王妃芸術センター(スペイン・マドリード)、その後ポンピドーセンター(フランス・パリ)テートモダン美術館(イギリス・ロンドン)、ホイットニー美術館(アメリカ・ニューヨーク)を巡回。
2012-年「草間彌生 永遠の永遠の永遠」が国立国際美術館を皮切りに全国を巡回。
2013年  軽井沢ニューアートミュージアムにて「わたし超スキッ!!」草間彌生展を開催。
南米回顧展「Yayoi Kusama. Obsession Infinita 〔Infinite Obsession〕」が巡回を開始。サンパウロ、メキシコシティ等を巡回。
アジアを巡回する「KUSAMA YAYOI, A Dream I Dreamed」が大邱美術館(韓国)で巡回開始。その後インド等を巡回。

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1929年、長野県松本市に生まれる。種苗業を営む裕福な旧家で育ったが、父の放蕩や母のヒステリーなどにより、精神的には満たされた少女時代ではなかった。幼少から幻聴や幻視の病を抱えていた草間は、絵を描くことによって自らを保とうと闘ってきた。「生まれ変わっても絵かきになりたい」という草間の言葉は、絵を描くことが彼女にとって、生きるために欠くことのできない創作活動であることを示している。女性が画家として生きていくことが困難であった時代に、画家になるという硬い信念のもと、さまざまな困難を乗り越え1957年渡米。ニューヨークにおいて「無限の網」シリーズとして描かれた作品が高い評価を受けてからは創作活動の幅も広がり、絵画だけではなく、立体作品、映像作品、パフォーマンスなど多方面でその才能を発揮し、旺盛な創作意欲により数多くの傑作を制作した。1973年に帰国し、拠点を東京に移す。水玉と網目は草間作品において描かれ続けているモチーフであるが、時を経るごとに深化し、その表情をますます豊かにして作品世界を広げている。1993年のヴェネツィア・ビエンナーレ日本館での個展を契機にさらに評価が高まり、現在に至るまで草間作品の人気はとどまるところを知らない。2003年フランス芸術文化勲章オフィシェ受勲、2009年文化功労者選出など受賞歴多数。最近では、ファッションブランドとコラボレーションし、アートの世界におさまることなく、さまざまな層のファンを獲得している。