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Yasuo Sumi
鷲見康夫

1925年 大阪府に生まれる。
1947年 関西大学専門部経済科(旧制)卒業。
1950年 立命館大学経済学部(旧制)卒業。
1954年 大阪市立豊崎中学校の同僚であった嶋本昭三の勧めで芦屋市展に出品し、吉原治良と出会う。
第7回芦屋市展さくら賞入賞(以後連続5回受賞)。
1955年 具体美術協会会員。
第1回具体美術展(小原会館・東京、以後68年第21回、最後の具体展まで連続出品)
1975年 AU(アーティスト・ユニオン)の結成に参加(以後連続出品)。
嶋本昭三をはじめ、建築家の磯崎新や劇作家の寺山修司も参加。
1983年 具体AU6人展(アトリエ・ヒルデブランド・デュッセルドルフ)
1993年 第45回ヴェネツィア・ビエンナーレ招待出品「東洋への道」
2000年 著書『やけくそ・ふまじめ・ちゃらんぽらん』発行(文芸社)
2001年 「鷲見康夫 やけくそ・ふまじめ・ちゃらんぽらん」(伊丹市立美術館)
2006年 モッラ財団招待展(イタリア・ナポリ市 Fondazione Morra)
イタリア大富豪ぺぺ・モッラ氏自宅庭園においてパフォーマンスを行う。
2008年 「鷲見康夫展」(現代っ子ミュージアム)オープニングで野外パフォーマンスを実施。
Magi900 Art Museum(イタリア・ボローニャ)にて嶋本昭三と共に展覧会開催。
2010年 Spazio Arte dei Mori Gallery(ヴェネツィア・イタリア)にて個展
2015年 「カンヴァスよ、汚れよ-鷲見康夫の50年代」(伊丹市立美術館)

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鷲見は作品制作の際、考える前に行動を起こし、一瞬の「ひらめき」を形にする。そろばんの軌道によるスピード感のある線画と、番傘の叩きつけやバイブレーターの振動による痕跡等、それぞれの異なる痕跡が画面上に交差している。これらの“行動による痕跡”は 鷲見の純粋な表現力の具現化である。
1925年に大阪に生まれた鷲見は、54年に当時の勤務先の中学の同僚であり後に同じ具体作家となる嶋本昭三からの勧めで、絵を描きはじめた。その後独学で美術を学び、第7回芦屋市展に出品した際、自由奔放な作風が吉原治良の目に留まり55年に具体メンバーに加わることとなる。
鷲見は、自らの信条として「やけくそ・ふまじめ・ちゃらんぽらん」を掲げている。現代社会の規約・規則を無視し、自らの精神を解き放つことで人間の本来の姿が見えてくるという独自の哲学である。そしてこの「本来の姿」で制作に挑むという姿勢が、純粋な作品を生み出すものであると考え、半世紀以上に渡り制作を続けた。